大量に汗をかいて、ワキの下に汗ジミができてしまう、緊張して汗が止まらない、そんな経験をしたことはないでしょうか。汗をかくのは、人間の生理現象として当たり前のこと。しかし、あまりにたくさん汗をかいたり、汗をかかないとしたら考えものです。健康的ないい汗をかいて、夏を爽やかにすごしましょう。
今回は、汗が止まらない・汗が出ない原因を解説していきます。
汗をかくのは、体を冷ますため
人が汗をかくのは、大きく分けて3つの理由があります。ひとつは、汗をかいて体から熱を逃がすこと。汗をかくと、汗が蒸発するときに熱が奪われ、体温を一定に保つことができます。ですから、暑いときに汗をかくのはとても理にかなったことなのです。
運動をしたときや、入浴中など、血行がよくなり、体が温まったときには、人は大量の汗をかきます。夏の暑い時期には代謝が高まり、少し歩いただけでもじっとりと顔が汗ばんできます。
ただし、気温が上がってくると、汗をかいただけでは熱は逃げません。水分補給や、エアコン、扇風機を活用して、体温を下げる工夫も必要です。
ストレスで汗が止まらないことも
もうひとつ、大量に汗をかく原因として、過度のストレスによる自律神経の乱れが挙げられます。仕事のプレゼンなど、たくさんの人の前で話すとき、緊張して暑くもないのに汗をかくことがあります。
「手に汗を握る」という言葉がありますが、これはまさに、緊張や興奮で自律神経が乱れ、暑くなくても汗をかく状態です。
では、緊張して大量の汗をかかないようにするには、どうすればいいのでしょうか。答えはまず、リラックスすること。仕事のプレゼン前ならば、何度か練習して自信をつけたり、休息をとって気分を切り替えてはどうでしょう。
汗がふき出す原因は、ホルモンバランスの乱れ
ストレスとは別に、ホルモンバランスの乱れにより、急に汗がふき出すこともあります。季節を問わず、急に顔がほてったり、背中から滝のように汗が流れるとしたら、ホルモンバランスが乱れているサインです。
閉経後は、女性ホルモンの分泌が減り、体質が変わることもあります。ホルモンバランスが乱れると、急に汗が止まらなくなることもありますが、焦る必要はありません。
年齢に応じて体質が変わるのは仕方のないこと。まずは体質の変化をそのまま受け入れてしまいましょう。ハーブティーを飲んだり、刺激物を避け、ホルモンバランスを整えることで、体質の変化とうまくつきあっていきたいものです。
実は、汗をかかないのも問題
汗をかく話ばかりしてきましたが、実は汗をかかないことも深刻な問題です。サラサラした汗でなく、じっとりとして臭いのきつい、脂汗にも気をつけたいものです。
汗をかく・かかないで言うと、汗をかくのは代謝がよく、健康的と言えます。しかし、暑くても汗をかかない、あるいは少量の脂汗が出るとしたら、体温の調節機能や代謝が乱れているということ。
汗をかかないと、体の中に熱がこもるだけでなく、体の中でエネルギーが滞ってしまいます。体内のエネルギーを巡らせるには、軽い運動や、食生活の改善がおすすめです。
運動ならば、ウォーキングやヨガがおすすめ。特にウォーキングは、成長ホルモンの分泌をうながし、ダイエット効果もあります。食べ物では、エネルギーを巡らせる芋類やキノコ、セロリを食べましょう。水の代謝にいい、キュウリやスイカ、はとむぎもおすすめです。
食生活を整えて、キレイな汗をかきましょう
夏に汗をかくのは、熱を逃がし、体温を一定に保つための正常な作用です。しかし、あまりにも大量に汗をかくなら、自律神経やホルモンバランスが乱れているのかもしれません。
ストレスを溜めず、なるべくリラックスする時間をつくり、オンとオフをうまく切り替えましょう。ハーブやアロマを活用するのもひとつの手です。
反対に、汗をかかない、少量の脂汗しか出ないとしたら、食生活を改善する必要があります。エネルギーを巡らせる食材や、水分代謝をうながす食材をとり入れてみましょう。
ストレスを溜めず、食生活に気をつけていれば、夏でもサラサラとした爽やかな汗をかくことができます。
Paru Paru.Murayama Haruka
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